それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。米企業決算に対する強気の思惑などからリスク志向の動きが強まり、ダウはザラ場での高値を更新する展開となっています。結局ダウは150ドル高水準となり35600ドル台での引けとなっています。しかし、米長期債利回りの上昇などを背景にNASDAQは上値を抑えられ、小幅に下落しての引けとなっています。米国債利回りは2年債利回りなどは低下した一方、20年債入札の不調などを嫌気して長期債に対する売り圧力が強まる展開となっています。インフレ懸念やダウの上昇なども意識され、債券売りが意識されやすい局面となっています。ただ、ドルはユーロやポンドに対する買い戻しの動きが意識されたことで下落しています。資源価格の高騰などを受けて豪ドルやカナダドルに対する買い意欲も強まっています。リスク志向の動きが強まる中で円は売られやすい地合いとなって推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が堅調地合いとなりそうです。NASDAQは下落しているものの、ダウは150ドル高水準であり、ドル/円は伸びを欠いたもののクロス円は買い優勢の展開となるなど円売り優勢の局面です。リスク志向の動きが意識される中で株式市場は底堅い動きが維持されるのではないでしょうか。ただ、政局に対する不透明感などもあり、積極的に買い進みにくい状況が継続しています。ドルインデックスが下落していることなども嫌気されそうで、日中は上値を抑えられるのではないでしょうか。