それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウが調整の動きが意識されて朝方から売り優勢の流れとなりましたが、米国の経済指標がしっかりとしたものとなったことなどを背景にリスク回避的な動きが巻き戻され、小幅安での引けとなっています。NASDAQなどは上昇しており、全体的には底堅い動きだったということができそうです。一方、米国債利回りは上昇しての推移となっています。10年債利回りが1.70%台となるなど、堅調な経済指標やインフレ懸念などを背景に債券売りの流れが継続しています。また、米国債利回りの上昇などを受けてドルインデックスが堅調な動きとなっています。ユーロやポンドに対する調整売りの流れが意識されており、ドル買いが意識されました。また、円は堅調地合いとなっています。ダウが一時160ドル安水準となったことなどを受けて円買い圧力が強まる流れとなりました。ドル/円も114円台を大きく割り込む動きとなりました。しかし、ドルの買い戻しやダウの下げ渋りなどを眺めて円売りの流れが強まり、ドル/円も114円台を回復しての動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きとなるのではないでしょうか。中国恒大集団に対する警戒感が強まっているものの、昨日の大幅安やダウの押し戻し、円買いの流れの巻き戻しなどが意識されて買い戻されるのではないでしょうか。積極的に買い進む展開とはなりにくいところではないかとみていますが、積極的に売るといった動きにはならないのではないかとみています。また、為替相場はドル/円が114円台を維持できるかに注目です。ドルの堅調地合いや米国債利回りの上昇などを眺めて底堅い動きとなりそうですが、上値を拡大するには材料不足ではないかとみています。114円を挟んでの動きから114円台前半での動きとなるのではないかといています。