それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。主要3指数が史上最高値を更新する動きとなるなど、リスク志向の動きが強まりました。朝方はFOMCを控えてポジション調整の動きが強まり、ダウが160ドル安水準まで下落しました。しかし、売り一巡後は買い戻しの動きも見られ、FOMC声明やパウエルFRB議長の発言などでタカ派的な思惑が後退したことが好感されて上値を拡大しました。QE縮小は決定されたものの、早期の利上げに関しては否定的な見方を示しており、買い安心感が広がりました。また、米国債利回りは大幅上昇となっており、株高を受けた債券売りが強まり、10年債利回りは1.60%台を突破しています。一方、為替相場はドルが上値を抑えられる一方、円は軟調地合いとなっています。リスク志向の動きが強まったことで円に対する売り圧力が強まっています。ただ、ドル/円は大きな動きにはなっておらず、114円を挟んでの動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇するのではないかと思われます。休日明けの相場であり、米株の上昇やドル/円の堅調地合いなどが意識されて買い戻しの動きが強まるのではないかとみています。米株が史上最高値を更新する中で、日経平均にも買い意欲が強まるのではないかとみています。ADP雇用統計が良かったことで週末の雇用統計に対する期待感も高まっており、リスク志向の動きが強まるのではないでしょうか。為替相場もドル/円は底堅い動きとなるのではないでしょうか。ただ、ドルインデックスが軟調な動きを見せているだけに上値も重そうです。