それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウは調整の動きなどが意識される中で朝方から売り圧力が強まる展開となりました。しかし、米国債利回りの低下などを眺めてNASDAQがプラス圏での推移となり、ダウも早期利上げ観測が後退したことで押し目買いが入り、下げ幅を縮小しての引けとなっています。結局ダウは30ドル安水準と小幅下落での引けとなっています。また、米国債利回りは大幅低下。早期利上げ観測が後退したことなどを受けた債券買いの流れが継続しており、10年債利回りが1.52%台にまで低下しました。一方でドルインデックスは上昇しての推移となっています。米国債利回りが大幅低下となる一方で、MPCを受けてポンドが大幅下落となったことなどでドルに対する反射的な買いが意識され鵜状況となりました。ただ、円は市場のリスク回避的な動きが意識される中で買い優勢の流れとなりました。特にポンド/円は2円以上の下落となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値を抑えられるのではないでしょうか。下げ渋ったとはいえダウが小幅安となり、円高基調が意識される状況下となっています。さらに衆院選後からの株価の持ち直し基調に対する利食い売りなどが意識されやすい状況となっています。週末ということもあり、ポジション調整の動きから上値を抑えられやすいのではないかとみています。また、為替相場はドル/円が底堅い動きを見せるのではないかとみています。リスク回避的な動きは意識されていますが、ドルインデックスの上昇や、米株の下げ渋りなどを受けた円高修正の動きが意識されるのではないかとみています。114円の回復はあるのではないかとみていますが、そこからさらに上値拡大といった動きにはなりにくく、114円を意識しての動きとなるのではないかとみています。