それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。米国債利回りが大きく低下したことで金融株に対する売りの流れが意識されたことや、ここまでの上昇に対する調整の動きが強まったことで売り圧力が強まる展開となっています。ダウは一時250ドル安水準にまで下落し、売り一巡後は下値を削ったものの、110ドル安水準での引けとなっています。一方、米国債利回りは大幅低下となっています。米株の軟調地合いなどを背景に債券に対する買いが強まり、10年債利回りは1.43%台に低下しての推移です。米10年債入札が不調となったことで一時利回りは上昇する場面もありましたが、上値の重さが意識される流れとなりました。また、米国債利回りの低下を受けてドルも軟調地合いとなっています。ただ、早期利上げ観測が若干後退したポンドに対する売りが意識されたことでドルの下値は支えられて下げ渋る展開となっています。また、円はリスク回避的な動きが意識されて主要通貨に対して買われやすい地合いとなっています。ドル/円は113円を割り込んでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値の重い展開となりそうです。米株の軟調やドル/円の下落が意識されて上値を抑えられそうです。ただ、昨日日経平均は200円以上の下落となっており、積極的に売り込む展開となるかは不透明なところもあります。ただ、リスク回避的な動きが意識される局面であり、株式市場にも売り圧力が意識されやすい状況といえそうです。また、為替相場はドル/円が113円を挟んでの動きとなるのではないでしょうか。ドルの上値は重く、円買い圧力も意識されますが、目先は113円割れの水準まで下落しており、ここから積極的に売り込む展開にもなりにくいのではないでしょうか。ただ、上値を拡大といった展開も予想しにくく、113円を挟んでの動きとなるのではないでしょうか。