それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウは150ドル安水準となり、日中安値圏での引けとなっています。一方、NASDAQなどはプラス圏での引けであり、全体的にはやや方向感の見えにくい展開となりました。インフレに対する警戒感が強まっておりダウの上値を抑える一方、昨日の大幅安に対する調整の動きからNASDAQに買い戻しの動きが意識される展開となっています。また、米国債市場はベテランズデーで休場となっています。為替相場はドルインデックスが上昇基調を維持しています。インフレ高進を受けた米国の早期利上げ観測が意識される中で、ドルに対する買い意欲が根強い状況です。ドルインデックスは95を回復しての動きとなっています。一方、円は対ドルでは売られたものの、クロス円においては円高が意識される流れとなっています。ダウの下落を背景に、円買い圧力が強まりました。ただ、ドル/円が114円を回復する中でクロス円も下げ渋りました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。昨日の上昇に対する調整の動きやダウの軟調などが嫌気されそうですが、ドル/円は114円台を回復しており、下値を支える展開となりそうです。ただ、週末ということもあり、ポジション調整の動きから上値は重そうです。一方、為替相場はドル/円が114円台を維持することができるかどうかに注目です。ドルに対する買い意欲は根強く、ドル/円も底堅い動きが意識されやすいところではありますが、昨日の米国債市場休場を受けて様子見ムードが強まりそうで、114円を挟んでの小動きとなる可能性が高いのではないかとみています。