それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米小売売上高や鉱工業生産指数などの好調を背景にリスク志向の動きが強まる展開となっています。ダウは一時220ドル高水準まで上昇しました。しかし、インフレに対する警戒感は根強く、利食い売りに上値を抑えられる展開となっています。ブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派的な発言に対する思惑もあり、結局ダウは50ドル高水準での引けとなりました。また、米国債利回りはインフレに対する警戒感から底堅い動きが意識され、10年債利回りは1.63%台での推移となっています。30年債利回りは2.02%台にまで上昇しています。債券利回りの上昇を眺めてドルインデックスは上昇基調を強め、96目前まで上昇しました。また、ドル/円も115円目前まで上昇する展開となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きとなるのではないでしょうか。引けにかけて上値を抑えられたとはいえ、ダウはプラス圏での引けであり、ドル/円も上昇しています。リスク志向の動きが意識される局面であり、日本株にも買いの流れが意識される可能性はありそうです。ただ、積極的に買い進まれるかは不透明なところであり、期待感は高まりにくいところではないかと思われます。ドル/円は115円回復となるかどうかに注目です。ドルインデックスの上値拡大などを背景に115円突破は十分に考えられそうで、115円を挟んでの動きが展開されるのではないでしょうか。