それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。ポジション調整の動きやインフレ懸念などが意識される中で下値を拡大し、ダウは200ドル超の下落となって日中安値圏での引けとなりました。また、米株の軟調地合いを眺めて米国債利回りも調整の動きが意識され、債券に対する買い戻しの動きが強まりました。米10年債利回りは1.6%割れ、30年債利回りも2%割れといった展開となっています。米20年債入札は不調となったものの、債券売りの流れは強まりませんでした。こうした動きを受けてドルは上値の重い展開となり、リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い圧力が強まり、ドル/円は114円台前半での推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が軟調地合いとなるのではないでしょうか。ダウの軟調や円高を背景にリスク回避的な動きが意識されやすいところではないかと思われます。昨日も下落しての動きですが、続落といった動きとなる可能性が高いのではないかと思われます。ただ、原油価格が調整の動きを背景に上値のマイナス圏での引けとなった事は好感されそうで、下値を支える動きとなる可能性もあるでしょう。ただ、全体的には売り圧力が意識されそうです。一方、為替相場はドル/円が114円を維持できるかがポイントとなりそうです。米国債利回りの低下などを背景にドル/円も上値を抑えられそうですが、市場全体としては大きな動きにはなっておらず、ドル/円も様子見ムードから方向感の見えにくい展開となるのではないかとみています。114円台は維持しながら小動きといった動きになるのではないでしょうか。