それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなりました。ダウは60ドル安となる一方、S&P500が今年66回目の史上最高値更新となるなど上昇しました。アップルが自動車開発を加速といったニュースなどを受けて買い進まれたことが相場を支える展開となっています。ただ、インフレに対する警戒感も根強く、ダウは調整売りの流れが継続しました。また、米国債利回りは全体的に小動きとなっています。全体的に小動きで、様子見ムードが強まる状況となっています。ただ、長期債を中心にやや買いが入る展開となっており、ドルの上値を抑える展開となっています。また、ユーロに対する買い戻しの動きがドル売りを意識させました。一方、円は軟調地合いとなっています。ドルインデックスは下落したものの、前営業日の円買いの流れに対する修正の動きから、ドル/円も底堅い動きとなっています。クロス円は全体的に上昇する流れとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きとなるのではないでしょうか。ダウが下落したものの、ドル/円は底堅い動きとなっています。リスク回避的な動きが強まったわけではなさそうで、市場全体には様子見ムードが広がりそうです。そうした中で前営業日の下落に対する調整の動きが意識されるのではないかとみています。ただ、積極的に上値を拡大するといった展開にはなりにくそうで、日中は方向感の見えにくい流れとなるのではないでしょうか。また、為替相場も様子見ムードが強まり、前営業日終値を挟んでの動きが展開されるのではないかとみています。ドル/円も114円台前半での動きが継続するのではないかとみています。