それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく上昇しての引けとなりました。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを背景に、押し目買いの動きが強まる展開となりました。ダウは一時730ドル高水準にまで上昇し、一時利食いや早期利上げ観測の強まりなど背景に50ドル高水準まで押し込まれる場面もありましたが、引けにかけて再度上昇して610ドル高水準での引けとなりました。米株の大幅上昇を受けて米国債利回りは大幅上昇となっています。ただ、ドルはポンドに対する買い戻しの動きや、米雇用統計を控えていることなどを受けて伸び悩み、小幅高での推移となっています。また、円はリスク志向の動きを受けて軟調地合いとなっています。ドル/円は113円台を回復しての動きであり、クロス円も全体的に上昇しての推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が買われやすい地合いとなりそうです。米株の大幅上昇や円安基調などを背景に、日経平均は買い戻しの動きが強まりそうです。現状では28000円を割り込んでいますが、回復する可能性が高いのではないかとみています。ただ、米雇用統計を控えていることもあり、日中は様子見ムードから方向感の見えにくい展開となる可能性もありそうです。また、為替相場は円安基調が維持されそうです。ただ、ドル/円などが積極的に上値を追う動きとなるかは不透明で、113円台前半から半ばでの推移となるのではないかとみています。