それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく上昇しての引けとなりました。オミクロン株に対する警戒感が和らいだことなどを背景に、リスク志向の動きが急激に強まる展開となっています。ダウは一時7700ドル高水準となり、引けにかけて若干抑えられたものの640ドル高水準での引けとなっています。米国債利回りも大幅に上昇し、ドルの下値も支えられる展開となっています。また、原油価格が大幅に上昇する一方で、厳冬観測が後退したことで天然ガスが大幅に下落する展開となっています。為替相場はリスク志向の動きの強まりを背景に、円に対する売り圧力が強まりました。ドル/円は113円台半ばまで上昇し、ポンド/円や豪ドル/円が1円以上の上げとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が買われやすい地合いとなっています。リスク志向の動きの強まりを受けて買い戻しの動きが強まるでしょう。28000円割れの水準から大幅に持ち直す可能性が高まっており、28000円台半ばまで上昇といった展開となってもおかしくはなさそうです。一方、為替相場はドル/円が底堅い動きを維持するのではないでしょうか。113円台半ばからさらに上値を拡大するかは不透明ですが、ドルインデックスの堅調やリスク志向の動きが意識される中で円に対する買い戻しの動きも強まらないのではないかとみています。