それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は続伸となって引けています。全体的には様子見ムードから方向感の見えにくい展開で、ダウは高値で120ドル高水準、安値で110ドル安水準となるなど、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。終値は30ドル高水準となっており、小幅な動きでの引けとなっています。オミクロン株に対する警戒感が後退したことで底堅い動きは維持されているものの、早期利上げ観測の高まりなどもあって積極的には買い進まれませんでした。また、米国債利回りは長期債利回りが大きく上昇する一方、2年債利回りなどは低下しての推移です。為替相場はドルインデックスが下げ幅を拡大し、96を割り込む動きとなっています。特に対ユーロや対豪ドルでのドル売りの流れが意識されています。ただ、ドル/円はリスク志向の動きが意識される中で底堅い動きが展開されました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値の重い展開となるのではないかとみています。ダウは上昇し、ドル/円も堅調な動きを見せていますが、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識されるのではないかとみています。積極的に売り込む流れにはなりにくそうですが、29000円を前に失速するのではないかとみています。前営業日終値を挟んでの動きが展開されるのではないかとみています。一方、ドル/円は小動きとなるのではないでしょうか。様子見ムードが強まる中での動きであり、113円台中盤から後半での動きが継続するのではないかとみています。