それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなりました。ダウは日中はプラス圏での推移が継続する展開となりましたが、引けにかけて戻り売り優勢となり、結局0.06ドル安と前営業日終値を意識しての動きとなりました。一時は米国の労働市場の好調などを背景に100ドル超の上昇となりましたが、米消費者物価指数の発表を控えていたこともあって買い意欲は強まりませんでした。また、米国債利回りはまちまちでの推移となっています。長期債利回りが低下傾向ですが、全体的にはやや方向感の見えにくい流れとなっています。10年債利回りは1.5%を割り込んでの推移ですが、下値では押し戻す動きも見られました。一方、為替相場はユーロの軟調地合いを背景に、ドルが底堅い動きとなっています。ただ、ドル/円はリスク回避的な動きが意識されたことで上値の重い展開となっています。クロス円も軟調地合いであり、主要通貨に対して円が買われやすい地合いとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株の上値の重い展開や円に対する買いの流れが意識されやすい状況ということができそうです。ただ、ドル/円などは113円台半ばでの推移となっていることもあり、積極的に売り込むといった動きにもなりにくいのではないでしょうか。米国の消費者物価指数の発表を控えていることもあり、東京時間帯は様子見ムードが強まる可能性が高そうで、ドル/円も113円台半ばでの推移が継続するのではないでしょうか。