それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなりました。欧州を中心にオミクロン株の感染が拡大する中でリスク回避的な動きが強まる展開となっています。ダウは一時360ドル安水準となり、320ドル安水準での引けとなっています。朝方から売りの流れが意識される中で下値を拡大しました。また、米国債利回りは長期債を中心に大幅低下となっており、長短の金利差が縮小する流れとなり、警戒感がつよっています。一方、ドルは堅調地合いとなっています。米国債利回りは大きく低下しましたが、ユーロやポンドに対する売り圧力が強まったことや、原油価格の下落などを受けて豪ドルの上値が抑えられたことなどがドルの下値を支える要因となっています。株安を受けて円は買われやすい地合いとなりましたが、ドル/円はドルインデックスの上昇を眺めて底堅い動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が下落する可能性が高いのではないでしょうか。29000円を回復して上値を拡大してきましたが、調整の動きが意識されやすいところでしょう。米株の下落やドル/円は上昇しているものの、全体的な円の堅調などが上値を抑えそうです。一方、為替相場はドル/円が113円台半ばでの推移を継続するのではないかとみています。リスク回避的な動きが意識される一方、ドルに対する買い意欲が強まっており、様子見ムードが意識されるのではないかとみています。FOMCなどを控えていることもあり、方向感を見出しにくいところではないかとみています。