それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなりました。朝方は売りの流れが強まりダウが150ドル安水準となりましたが、FOMCが想定内の結果となったことでリスク回避的な動きが巻き戻されて上昇し、引けにかけて上値を拡大する展開となりました。ダウは380ドル高水準での引けとなり、日中高値圏での引けとなりました。一方、米国債利回りは上昇しての推移となっています。米株の上昇やFOMCでテーパリングの加速や来年3回の利上げなどと声明が発表されたことなどを背景に、債券売りが意識されました。ただ、上昇一服後は調整の動きに上値を抑えられて伸び悩みました。また、為替相場はドルが上値を抑えられての推移です。米国債利回りの上値が抑えられたことなどを嫌気して軟調地合いとなっています。ただ、リスク志向の動きの強まりを背景にドル/円は114円台を回復する動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇基調を強めるのではないでしょうか。ダウが引けにかけて上げ幅を拡大したことや、ドル/円が114円台に入っていることなどを受けて買い意欲が強まるのではないでしょうか。FOMCを通過したことで材料出尽くしから下落に対する修正の動きが意識されやすいところであり、29000円を目指しての動きとなるのではないでしょうか。為替相場はドル/円が114円を挟んでの動きとなるのではないでしょうか。円に対する売り圧力が強まっていますが、ドルインデックスの下落などが嫌気されてドル/円は伸びを欠く展開が予想されます。大きな動きにはなりにくいところではないでしょうか。