それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなりました。ダウは朝方は260ドル高水準まで上昇しましたが、引けにかけて上値を削り、結局20ドル安水準での引けとなっています。米国債利回りは低下しての推移であり、リスク回避的な動きが意識される展開となっています。昨日は英国で予想外の利上げが行われたことで、ポンドやユーロが上昇し、ドルの上値が抑えられる展開となっています。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円も軟調地合いであり、113円台中盤から後半での動きとなっています。ただ、クロス円はまちまちであり、全体的には大きな動きにはなっていません。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が調整の動きに上値を抑えられるのではないでしょうか。ハイテク銘柄を中心に米株が下落し、ドル/円も上値を抑えられる展開となっており、リスク回避的な動きが意識されそうです。さらに前営業日の大幅上昇により29000円台を回復していることを考えると、調整の動きも意識されそうです。29000円を維持するのは難しいのではないかとみています。一方、為替相場は円高基調が一服し、方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか、やや上値の重さは意識されるものと思いますが、113円台中盤から後半での動きが継続するのではないかとみています。FOMCを通過していることや週末ということもあり、積極的には動きにくいところではないでしょうか。