それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウが200ドル超の上昇、NASDAQが200ポイント超の下落といった形となり、かなり荒い動きとなっています。S&P500は小幅に下落しており、全体的にはやや上値の重さも意識される状況という子ができそうです。オミクロン株に対する警戒感が和らいでいることが依然として意識される状況ではありますが、米国の早期利上げ観測や経済指標に対する思惑などから調整の動きも意識される状況です。一方、米国債利回りは長期債が大きく上昇する展開となっています。ただ、2年債利回りは小幅に低下しており、長短金利差が拡大する展開となっています。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がインフレ高進に対する警戒感を示したことなどが意識される状況です。こうした中でドルは底堅い動きとなっています。大きな動きにはなっていないものの、対ユーロなどでドル買いが意識されています。また、円は軟調。ドル/円が116円台に入ったことなどを受けてクロス円も上値を拡大しました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きとなるのではないでしょうか。大発会で500円高となっていることから、その調整の動きはあるかと思われますが、ダウの上昇や円安基調などを背景に、底堅い動きとなるのではないでしょうか。ただ、日中はマイナス圏に転じる場面もありそうで、方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。また、為替相場ではドル/円が116円台を維持することができるかがポイントとなりそうです。米国の早期利上げ観測は強まっていますが、さすがにここまでの上昇に対する調整の動きが意識されるのではないかとみており、116円を割り込む可能性も十分にありそうです。ただ、積極的に売り込むには材料不足であり、116円を挟んでの動きが展開されるのではないでしょうか。