それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は続落しての引けとなっています。米国の新規失業保険申請件数やISM非製造業景況指数が市場予想に届かなかったことなどを背景に、売りの流れが継続する展開となっています。買い戻しの動きにダウが一時プラス圏に浮上する場面もありましたが、買い一巡後は再度売り圧力が強まる展開となり、結局170ドル安水準での引けとなりました。米国債利回りも30年債利回りがマイナス圏に転じるなど、調整の動きも意識されていますが、全体的には早期利上げ観測が意識される中で債券に対する売りの流れがくすぶる状況となっています。また、為替相場はドルに対する買いが意識される一方で、リスク回避的な動きから円買い圧力も強まり、ドル/円は116円を割り込んでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値を抑えられる展開となるのではないでしょうか。リスク回避的な動きが強まっていますが、昨日の段階で840円安水準となっていることを考えると、押し目買いが見られる可能性もありそうです。ただ、上値の重さが意識されやすいところであり、警戒感が強まりそうです。28000円台を割り込むといった動きになる可能性は低いのではないかとみていますが、ダウの下落などが重しとなりそうです。また、為替相場はドル/円が116円を回復するかどうかに注目が集まりそうです。円に対する買い意欲は根強いものの、ドルも堅調地合いとなっており、一時的には持ち直す可能性も十分にありそうです。ただ、116円台を仮に回復しても維持するのは難しいところではないかとみています。