それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。朝方は早期利上げ観測などを背景に売り圧力が強まり、ダウが590ドル安水準まで下落しました。売り一巡後は押し目買いに支えられて持ち直して下げ幅を縮小し、結局160ドル安水準で引けています。また、ハイテク銘柄に対する買い戻しの動きが強まり、NASDAQがプラス圏に浮上しての引けとなっています。米国債利回りも朝方は上昇基調を強めたものの、調整の動きから長期債利回りを中心にマイナス圏に転じています。ただ、2年債利回りなどはしっかりとした動きであり、長短金利差が縮小する展開となっています。為替相場はドル買い圧力が意識されています。一方、円は買われやすい地合いで、主要通貨に対して独歩高となっています。ドル/円は115円台前半での推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株は引けにかけて持ち直したとはいえ、ダウが160ドル安水準であり、ドル/円も上値の重い展開となっています。リスク回避的な動きが意識される中で軟調地合いとなるのではないでしょうか。ただ、米株は引けにかけて持ち直しており、積極的に売り込む展開にもなりにくいのではないかとみています。ドル/円は上値の重さが意識されて115円を維持できるかがポイントとなりそうです。ドルインデックスが底堅い動きを見せていることなどから、ドル/円にも買い戻しの動きが意識されるのではないかとみています。リスク回避的な動きから上値を拡大するといった動きにはなりにくいとみていますが、115円は維持されるのではないでしょうか。