それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。朝方は早期利上げ観測などを背景に売り圧力が強まりましたが、ハイテク銘柄を中心に買い戻しの動きが意識され、その後のパウエルFRB議長の議会証言を受けて上値を拡大する展開となりました。そこまでタカ派的な発言がなかったことが好感されており、米国債利回りも上値を抑えられ、ドルインデックスも下落する動きです。ただ、早期の利上げに対する思惑は根強く、積極的にリスク志向の動きを強めるといった流れにもなっていません。買い戻しの動きが継続するかどうかは不透明な局面と言えそうです。ただ、昨日に関してはリスク志向の動きが意識され、ドル/円も底堅い動きが展開され、クロス円は上値を拡大しました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇する可能性が高そうです。米株が上昇基調を強めたことや円安の流れが意識されていることなどから、買われやすい地合いとなっています。ここまでの下落に対する買い戻しの動きも意識されそうで、上値を拡大する展開となりそうです。日中も底堅い動きが意識されるのではないかとみています。一方、為替相場はドルインデックスの下落もあってドル/円の上値が抑えられそうです。株高を受けて底堅い動きは意識されそうですが、積極的に上値を拡大するといった展開にはなりにくいところではないでしょうか。115円台前半から中盤での動きとなるのではないかとみています。