それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米国の消費者物価指数が市場予想を上回ったものの、想定の範囲内といった見方が意識されてインフレに対する警戒感は強まっていません。ベージュブックでもタカ派的な見方が若干修正される方向となっており、米株の下値を支えました。しかし、ブラード・セントルイス連銀総裁の年4回の利上げといった発言などが意識されて上値を抑えられ、小幅高での引けとなりました。米国債利回りも底堅い動きとなっており、債券売り圧力が意識されました。しかし、ドルは下げ幅を拡大しての動きであり、ドルインデックスは95を割り込んでの推移となっています。ドル/円は114円台中盤まで下落しており、ユーロ/ドルも1.14ドル台を回復しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株は小幅に上昇しているものの、ドル/円が大きく下落しており、さらに昨日の大幅上昇に対する調整の動きなども意識されそうで、売りの流れが意識されるのではないでしょうか。ただ、リスク志向の動きが市場全体では意識されやすいところであり、積極的に売り込む流れにはなりにくいでしょう。為替相場もドル売りが意識されているものの、ドル/円は買い戻しの動きが意識されやすいのではないかとみています。ただ、全体的には大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。