それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。米卸売物価はそこまで上昇しておらず、インフレに対する警戒感が若干和らいだことでダウは一時220ドル高水準まで上昇しました。しかし、買い一巡後はポジション調整の動きや今年4回の利上げの可能性がくすぶる中で売りの流れが強まる展開となりました。特にハイテク銘柄を中心に下げ幅を拡大し、ダウは170ドル安水準での引けとなりました。米国債利回りも大きく低下する動きであり、リスク回避的な動きが意識されています。ドルは小幅に下落したものの、買い戻しの動きも見られており、下げ渋る展開となりました。円はリスク回避的な動きの強まりを眺めて買われやすい地合いとなり、一時ドル/円が114円を割り込む動きも見られました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が下落する動きとなりそうです。ダウの軟調や円高の動きなどを受けて売り圧力が強まりそうです。昨日も日経平均は大きく下落しましたが、続落する動きとなりそうです。ただ、28000円を割り込むといった動きにはさすがにならないのではないかとみています。為替相場はドル/円が114円台を維持することができるかどうかに注目です。リスク回避的な動きが意識される中で警戒感は高まりそうです。米国債利回りの低下も懸念されるところであり、一時的には割り込んでもおかしくはないでしょう。