それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は乱高下しての引けとなっています。ダウは一時500ドル超の上昇となり、その後パウエル議長の発言を受けて400ドル超の下落となり、結局100ドル超の下落となって引けています。FOMCではサプライズがなかったことで底堅い動きが意識されましたが、パウエル議長がインフレに対する警戒感を強め、早期の利上げに対して前向きな姿勢を見せたことでリスク回避的な動きが強まる展開となっています。かなり急激な動きとなっており、市場には警戒感が強まる状況です。また、米国債利回りが大幅に上昇し、それに伴ってドル買い圧力も強まっています。ドル/円は114円台中盤から後半での動きとなっており、クロス円も底堅い動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。ダウはマイナス圏での引けとなりましたが、ドル/円は上昇しており、昨日の日経平均の下落に対する買い戻しの動きも意識されるのではないかとみています。そうした動きから下げ渋る展開となるのではないでしょうか。ただ、米国の早期利上げ観測を受けて先行きに対する警戒感は強まっており、積極的に買い進む動きにもなりにくいところでしょう。為替相場はドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円は底堅い動きとなりそうです。ただ、ここまでの上昇となっていることから、さらに上昇して115円台を回復することができるかは不透明なところではないでしょうか。底堅い動きとなりそうですが、上値も抑えられそうです。