それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。朝方は調整の動きなどを背景に売り圧力が強まり、ダウは一時200ドル超の下落となりました。しかし、その後は買い戻しの動きが意識されて持ち直し、結局400ドル超上昇となり、日中高値圏での引けとなりました。ボスティック・アトランタ連銀総裁が3月の50bpの利上げに対して否定的な見方をしたことなどを背景に、リスク回避的な動きが巻き戻されています。足元の米経済の堅調や企業決算の好調に対する期待感も相場の下値を支えています。ただ、かなり乱高下する展開であり、先行きに対する不透明感も根強いといった状況となっています。米国債利回りは株高を受けて上昇しています。一方、ドルは欧州や英国の金融政策に対する思惑などから売られやすい地合いとなっています。ドルは主要通貨に対して独歩安となっています。また、円はドル/円こそ円高基調となりましたが、リスク志向の動きの強まりを背景にクロス円が上昇する展開となっています。ドル/円も一時115円を割り込む動きを見せましたが、その後は押し戻す展開となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇する可能性が高そうです。米株の大幅上昇や円安基調などを背景に、底堅い動きが展開されそうです。ここまでの株安に対する調整の動きなども意識されそうで、しっかりとした動きとなるのではないでしょうか。一方、為替相場はドル/円が115円台を維持することができるかがポイントとなりそうです。リスク志向の動きが意識される展開であり下値は堅そうですが、ドル売り圧力が意識される状況ですので、一時的には割り込む可能性がありそうです。ただ、積極的に売り込む展開にはなりにくそうで、堅調地合いが維持されるのではないかとみています。