それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。朝方マイナス圏、引けにかけて上昇して上値拡大といった動きが最近はよく見られていますが、昨日も同様の動きとなっています。ADP雇用統計が予想に反してマイナスに転じたことなどが警戒される一方、足元の経済に対する警戒感から利上げのスピードが緩むのではないかといった見方なども強まり、株価が押し上げられました。また、米国債利回りは低下しており、米国の金融政策への注目度の高さがうかがえる所となっています。ドルも下落しており、ドル/円は114円台中盤まで下落しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きとなるのではないでしょうか。昨日の大幅上昇やドル/円の軟調などが警戒されるところではありますが、米株の上昇基調を背景にリスク志向の動きが意識される局面となっており、買いの流れは継続するのではないかとみています。ただ、日中は上値が重そうで警戒感が強まりそうです。為替相場も円高が進行する展開も視野に入れておく必要がありそうです。ドル/円は114円台を割り込むといった動きになる可能性は低いとみていますが、押し目買いも弱いのではないでしょうか。全体的にはリスク志向の動きも強まりにくいのではないかとみています。