それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく下落しての引けとなっています。メタの企業決算に対する失望売りやBOEの連続利上げ、ECBの年内利上げの可能性などが意識される中、ここまでの上昇に対する調整の動きも強まり下げ幅を拡大する展開となりました。ダウは500ドル超の下落であり、警戒感が強まる状況となっています。また、米国債利回りは大きく上昇する一方、ドルインデックスが下落する流れとなっています。ただ、ドルインデックスに関してはタカ派的な動きを見せたことでユーロやポンドが上昇したことに対する反射的な動きであり、ドル安といった雰囲気ではないところです。ドル/円は上昇して115円を意識しての動きとなっており、クロス円も全体的に上昇し、ユーロ/円は2円以上の上昇となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が軟調地合いとなるのではないでしょか。円安ではあるものの、市場にはリスク回避的な動きが強まる展開であり、警戒感が強まるところです。昨日日経平均は下落したものの、続落して27000円台を割り込む可能性も十分にありそうです。米雇用統計を控えていることで日中は下げ渋る場面もありそうですが、全体的には軟調地合いが意識されそうです。また、為替相場は昨日の大きな動きを受けてまずは様子見ムードが強まるのではないかとみています。雇用統計を控えていることもあり、方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。