それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅まちまちでの引けとなっています。メタ株の軟調などを背景にハイテク銘柄が売られましたが、ダウは小幅に上昇しての引けとなっています。早期利上げ観測が強まっているものの、市場はだいぶ織り込んできているといった見方が意識されており、さらに米経済の足元の堅調なども好感される展開となっています。ただ、地政学的リスクへの警戒感も根強く、上値は抑えられています。米雇用統計を通過したことで新規の材料待ちといった雰囲気もあり、週後半に控えている米消費者物価指数待ちといったところであり、様子見ムードが強まる流れとなりました。米国債利回りも小幅まちまちであり、ドルインデックスは小幅に下落する展開です。円も全体的には小動きで、方向感の見えにくい展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が小幅に持ち直すのではないかとみています。大きな動きにはなりにくい局面ですが、昨日の下落やダウの上昇、ドル/円が115円台での動きとなっていることなどを背景に底堅い動きとなるのではないでしょうか。ただ、大きな動きにはなりにくいところであり、日中はレンジ圏での動きとなるのではないでしょうか。為替相場も方向感の見えにくい展開となりそうです。ドル/円は115円台を維持することができるかどうかに注目ですが、ドルがやや上値の重い展開となっていることから一時的に割り込む可能性もありそうです。ただ、積極的に下値を拡大といった展開にもなりにくそうで、115円を挟んでの小動きとなるのではないでしょうか。