それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は続伸しての引けとなっています。アジア市場、欧州市場の上昇基調の流れを受けて朝方から買い優勢の流れとなりました。オミクロン株の感染拡大が一服し、市場には買い安心感が広がる流れとなっています。米経済の足元の堅調も意識される中でダウは一時360ドル高水準となり、引けも300ドル高水準となりました。メタ株も買い戻されており、NASDAQも大きく上昇しての引けとなっています。また、米国債利回りは長期債利回りが低下しての推移です。朝方から債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となりましたが、米株の堅調地合いを眺めて債券買いが巻き戻され、2年債利回りなどはプラス圏に転じています。10年債利回りなども下げ幅を縮小しています。こうした動きを受けて朝方売られていたドルにも買い戻しの動きが意識されてドルインデックスは下げ幅を縮小しました。ドル/円も下落基調が一服した後は買い戻され、前営業日変わらずの水準で小動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇基調を維持するのではないかとみています。3連休前の動きであり、さらに米国ではCPIが発表ということもあってポジション調整の動きが意識される可能性もありますが、米株の上昇や円安の流れなどが意識されてリスク志向の動きが強まるのではないかとみています。日中は調整の動きなどが入る可能性もありそうですが、基本的には底堅い動きが展開されるのではないかとみています。為替相場ではドル/円が115円台半ばでの推移を継続するのではないでしょうか。ここまでの押し戻しの動きを受けて積極的には方向感を見出しにくいところではないかとみています。ただ、下値は堅そうで、方向感を探る展開となるのではないでしょうか。