それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が乱高下しての動きとなり、結局ダウは90ドル高水準での引けとなりました。ロシアのウクライナ侵攻を受けて一時850ドル安水準まで下落しましたが、売り一巡後は買い戻しの動きが強まる流れとなっています。SWIFTからのロシア排除に対する警戒感が高まりましたが、バイデン大統領が現状ではそれを否定しており、それが警戒感をやわらげる要因となったようです。ただ、SWIFT排除に関してはバイデン大統領が可能性を否定するものではないといった趣旨の発言をしており、ジョンソン英首相は排除を求める発言をしています。予断を許さないところであり、警戒感がくすぶる状況です。また、ウクライナ情勢に関わらず欧米の利上げに対する思惑は変わっておらず、ドルに対する買い意欲が強まっている点も注意が必要でしょう。ドル/円は115円台半ばまで上昇しての動きです。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が持ち直す動きとなる可能性が高いのではないでしょうか。26000円割れの水準から買い戻しの動きが意識されるのではないかとみています。ただ、ウクライナ情勢で新規の悪材料が出た場合は売り圧力が強まることも考えられるだけに、楽観は出来ないところです。ただ、米株の持ち直しやドル/円の上昇などを受けてリスク回避的な動きがある程度巻き戻される可能性は高いのではないかとみています。また、ドルに対する買い意欲は根強く、ドル/円も底堅い動きが維持されるのではないでしょうか。流れとしては買い戻しの動きが意識されるとみています。ただ、積極的に買い進むといった展開にもなりにくいところではないかとみています。