それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が大幅下落となって引けました。ウクライナ情勢の緊迫化や米欧の対ロシア制裁などを背景にリスク回避的な動きが強まり、ダウが一時780ドル安、終値では590ドル安水準での引けとなりました。リスク回避的な動きが強まる状況で、米国債利回りは大幅下落となっています。また、資源価格が高騰しており、原油は100ドルを突破しての引けとなっています。貴金属市場や穀物市場なども大きく上昇しており、リスク回避的な動きを強めました。為替相場はドルに対する買いが強まる一方、円買いも強まっており、ドル/円は115円割れの水準での推移となっています。クロス円は全般的に下落しており、ユーロ/円やポンド/円が1円以上下げる展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大幅下落となりそうです。リスク回避的な動きが強まる状況であり、売り圧力が意識されそうです。昨日の上昇に対する修正の動きも強まりそうで、下げ幅を拡大する展開となるのではないでしょうか。為替相場はドル/円が115円を意識しての動きとなるのではないでしょうか。リスク回避的な動きから円買いの流れが意識されそうですが、安全資産としてのドル買いの流れも根強く、ドル/円は底堅い動きとなるのではないかとみています。ただ、大きな動きにはなりにくいところであり、方向感は見えにくいでしょう。