FINANCE CONCIERGE

それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。

まず昨日の動きですが、米株が大幅上昇となって引けています。ウクライナ情勢の緊張緩和に対する期待感が高まったことやUAEがOPEC+に増産要請を行う構え、といった報道が意識されてリスク回避的な動きが巻き戻される展開となっています。ダウは一時820ドル高水準となり、引けも650ドル高と大幅上昇となっています。商品市場は軒並み大幅下落となりましたが、インフレに対する警戒感は根強く、米国債利回りは大きく上昇しています。その一方で安全資産としてのドル買いの流れが巻き戻されてドルインデックスが大幅下落となっています。ただ、リスク志向の動きが強まったことで円売りの流れが強まり、ドル/円も大きな動きにはならなかったものの、底堅い動きから115円台後半での推移となりました。

こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大幅上昇となりそうです。25000円台の回復も視野に入るところであり、上値を拡大しそうです。ウクライナ情勢に対する懸念は根強く、状況次第では上値を抑えられる可能性はありますが、米株の大幅上昇やドル/円の堅調などを背景にリスク志向の動きが強まりそうです。日中も上値を拡大する展開となるのではないでしょうか。一方、ドル/円は116円台に入るかどうかに注目です。リスク志向の動きが意識されやすい状況であり、116円台に入る可能性は十分にあるでしょう。ただ、ドルインデックスが下落しての動きであり、116円を突破した後も上値を拡大といった展開にはなりにくいところではないかとみています。