それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が上昇しての引けとなっています。朝方はウクライナ情勢の先行き不透明感などを背景に調整の動きが意識され、ダウが200ドル超の下落となりました。しかし、その後は米経済の足元の堅調さや四半期のスタートによる買いの動きなどが期待されて持ち直し、結局100ドル高での引けとなりました。特にハイテク銘柄に対する買い意欲が強まる展開となっています。また、米国債利回りはまちまちでの引けとなっています。短期債利回りが低下し、長期債利回りが上昇する流れで、2年債利回りと30年債利回りの逆転が解消されています。一方、為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。ユーロに対する売り圧力が強まる中でドルの下値が支えられました。ただ、ポンド/ドルは小幅に上昇するなど、積極的にドルを買い進む動きにはなっていません。一歩、円は軟調地合い。ユーロ/円が下落したものの、全体的に円に対する売りの流れが意識されました。リスク志向の動きや日銀の金融政策に対する思惑などから円売り圧力が強まりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が堅調地合いとなりそうです。米株の上昇やドル/円の堅調地合いを眺めて底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。ウクライナ情勢の先行き不透明感は依然として懸念されるところですが、市場全体にリスク志向の動きが意識される中で底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。28000円が意識される水準ではありますが、そこまでは届かないのではないかとみています。ダウも100ドル高であり、積極的に買い進むといった展開にはならないのではないかとみています。為替相場は円に対する売り圧力がくすぶるところではないかとみています。昨日の段階で円安が進行しましたが、リスク志向の動きが意識される中で上値余地を残しているのではないかとみています。日銀の政策に対する思惑も意識される中で円売りの流れはくすぶりそうです。