それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が下落しての引けとなっています。朝方は買いの流れが継続してダウが190ドル高水準まで上昇する場面もありましたが、ウクライナ情勢の先行き不透明感や金融政策に対する思惑などから売りの流れが強まり、結局280ドル安での引けとなっています。また、米国債利回りは大幅上昇となっており、長期債利回りは特に上げ幅を拡大しています。2年債利回りと10年債利回りの逆転が解消される動きとなっており、警戒感は若干和らいでいます。ただ、バランスシート縮小に関する言及がされたことで、金融引き締めに対する警戒感は強まる状況となっています。米国債利回りが大幅上昇となったことでドルインデックスも堅調地合いとなっています。ドル/円は123円台半ばまで上昇しており、クロス円もつれ高となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が下落するのではないでしょうか。ダウが300ドル弱の下落となるなど、リスク回避的な動きが意識される状況となっています。日本株に対する売りの流れも意識されやすいのではないかとみています。円安が進行していますが、先行きに対する警戒感は根強いところであり、株価の上値を抑えそうです。その為替相場は円売り圧力はくすぶりやすい状況といえそうです。昨日の大幅上昇を受けてドル/円がさらに上値を拡大するかは不透明ですが、金融政策の違いから円は売られやすい地合いが続いており、積極的に円買いに進む可能性は低いでしょう。とりあえずは様子見ムードとなりそうですが、ドル/円は下値が堅そうです。