FINANCE CONCIERGE

それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。

まず昨日の動きですが、米株がまちまちでの引けとなっています。ダウは米企業決算に対する期待感やインフレに対する警戒感が若干和らいだことなどを背景に240ドル高水準となっています。一方、NASDAQはネットフリックスの決算が嫌気されて大幅安となったことを受けて売り圧力が強まる展開となっています。全体的にはリスク志向の動きが意識されていますが、ハイテク銘柄の先行きに対する警戒感は強まる状況といえそうです。そうした中で米国債利回りは調整の動きが意識されて低下しています。インフレに対する警戒感が若干和らいだことなども意識され、長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しました。また、ドルも軟調地合いとなり、ドル/円は128円を割り込む動きとなっています。

こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きとなるのではないでしょうか。ダウが堅調地合いとなったことでリスク志向の動きが意識されやすい状況となっているのではないでしょうか。NASDAQは下落しているものの、ネットフリックスが要因としては大きく、全体的にみれば積極的に売り込むといった局面にはないのではないかとみています。ただ、円に対する買い戻しの動きが強まったことや、昨日の上昇に対する調整の動きなどが意識され、日中は上値を抑えられる場面もありそうです。また、為替相場はドル/円が127円台後半での推移となっており、128円を回復するかどうかに注目が集まります。ドルインデックスの下落は意識されているものの、買い戻しの動きから128円台を回復する可能性は高いのではないかとみています。