それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが意識される中でダウが450ドル高水準まで上昇しましたが、買い一巡後は売り圧力が強まり、上値を削りました。ロシアからのガス供給に対する警戒感や中国経済に対する懸念、米国の金融引き締めに対する思惑などからリスク回避的な動きが強まる展開となっています。ダウは60ドル高水準での引けとなり、米国債利回りの大幅上昇を眺めてNASDAQがマイナス圏に転じました。また、為替相場ではドルインデックスが米国債利回りの大幅上昇などを受けて買われました。ドル/円は128円台中盤まで上昇しており、クロス円も全般的にしっかりとした動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が持ち直す展開となるのではないでしょうか。引けにかけて米株が上値を削っており、リスク志向の動きも巻き戻されましたが、ダウはプラス圏での引けであり、円安が進行したことで日経平均は底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。ただ、大きな動きにはなりにくいところであり、様子見ムードが強まるのではないでしょうか。マイナス圏に転じる可能性も十分にあり、前営業日終値を挟んでの動きが展開されるのではないかとみています。為替相場はドル/円が128円台を維持しての動きとなる可能性が高いのではないかとみています。ドルインデックスが上昇基調を維持しており、米国債利回りの上昇なども意識されることから底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。129円まで上昇する可能性は高くはなさそうですが、しっかりとした動きが維持されるとみています。