それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は続落しての引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが意識されてダウが280ドル高水準まで上昇しましたが、買い一巡後はインフレに対する警戒感や中国経済の先行きに対する不透明感などが意識されて下落に転じ、そのまま下げ幅を拡大する展開となりました。一時400ドル超の下落となりましたが、売り一巡後は再度持ち直して下げ幅を縮小しました。結局170ドル安水準での引けとなっています。また、米国債利回りは大幅上昇となっており、ドルが上値を拡大しています。インフレに対する思惑を受けて利上げに対する警戒感が強まる状況です。次からの続けての50bp利上げに関してはほぼ織り込み済みといった状況となっています。ドルが大きく上昇したことを受けて、ドル/円が130円台を回復しており、クロス円もつれ高となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株はマイナス圏での引けとなりしたが、円売りの流れが下値を支えそうです。ただ、昨日の段階で株価が上昇していることを考えると、売り圧力が強まる可能性はありそうで、日中は上値の重い展開となるのではないかとみています。一方、為替相場はドル/円が130円台を維持できるかがポイントとなりそうです。ドルに対する買い意欲は根強いものの、米株の軟調などを受けて円に対する買い戻しの動きが意識される可能性はありそうで、割り込む展開も視野に入れて対応したほうが良さそうです。