それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は上昇しての引けとなりました。米国のリセッションに対する警戒感からリスク回避的な動きが意識される一方、金融引き締めが想定通りにいかないのではないかといった思惑からリスク回避的な動きが巻き戻される展開となり、朝方はやや乱高下する展開となりました。ただ、米国債利回りの低下を背景に、ハイテク銘柄に対する買い意欲が強まり相場全体を支えました。引けにかけてダウも持ち直す動きとなり、結局190ドル高水準での引けとなっています。米国債利回りは低下しましたが、米株の上昇を受けて下げ幅は縮小しています。また、ドルインデックスはユーロに対する売り圧力が強まったことで底堅い動きとなりました。一方、ドル/円は介入や調整の動きを受けて大きく下落しており、目先は135円を割り込んでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が方向感の見えにくい展開となりそうです。米株は上昇したものの、ドル/円が大きく下落している状況です。週末ということもあり、様子見ムードが強まる可能性もあるでしょう。ただ、やや下値の堅さが意識されるのではないかとみています。また、ドル/円はげんじょうでやや下落していますが、積極的に売り込む展開にはならないのではないかとみています。ドルインデックスの上昇などを背景に底堅い動きが展開されるのではないかとみています。