それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株はまちまちでの引けとなりました。値ごろ感からの買いが意識される一方、欧州株の下落や足元の米経済の不透明感などが警戒される展開となっており、方向感の見えにくい流れとなりましたが、引けにかけて底堅い動きとなり、ダウは80ドル高水準での引けとなっています。NASDAQなどはマイナス圏での引けですが、下げ幅を縮小しての動きとなっています。また、米国債利回りは低下しての動きです。欧州債利回りが大きく低下したことなどを背景に米国債利回りも上値を抑えられています。一方でドルインデックスは上昇しての推移です。ユーロに対する売り圧力が強まる中でドルに対する買いが意識されました。ドル/円も一時137円を突破するなど買い意欲が強まりました。ただ、買い一巡後は利食い売りに上値を抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きとなるのではないでしょうか。ダウの底堅い動きや円安基調を背景に買い意欲が強まり、27000円台を回復する可能性もありそうです。ただ、先行きに対する不透明感は根強く、積極的に買い進む展開にはなりにくいところではないでしょうか。日中は上値の重い展開も意識しておきたいところです。また、ドル/円は目先は様子見ムードとなるのではないでしょうか。137円を一時突破していますが、そこからは調整の動きも意識されており、買い進みにくい状況となっています。ただ、リスク志向の動きや日米金利差などを背景に底堅い動きは意識されそうです。