それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は下落しての引けとなりました。中国のコロナウィルス感染再拡大などが嫌気される展開となっています。ただ、値ごろ感からの買い戻しを受けて一時プラス圏に浮上する場面もありました。ただ、積極的に買い進む展開にはならず、再度売りに抑えられています。6月の米CPIに関する偽のリーク情報があり株が売られたといった報道もあり、やや懸念されるところではあります。また、米国債利回りは低下しての引けとなっています。ただ、米10年債入札が不調となったことで債券に対する売りが意識され、利回りは下げ幅を縮小する展開となっています。こうした動きを受けてドルは底堅い動きとなっています。ユーロ/ドルが一時パリティとなる中でユーロに対する売り圧力が意識されてドルの下値が支えられました。一方、ドル/円はここまでの上昇に対する調整の動きから上値を抑えられおり、137円を割り込む動きが展開されています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が売られやすい地合いとなるのではないでしょうか。昨日の下落に対する調整の動きが意識される可能性はありますが、ダウの軟調やドル/円の下落などを背景に売り圧力が強まる展開となるのではないかとみています。ただ、ドル/円に関しては136円台後半まで持ち直しており、円に対する売り圧力がくすぶっています。東京時間帯で137円台を回復する可能性もあり、日経平均の下値を支える可能性はあるでしょう。とはいえ、全体的にはリスク回避的な動きが意識されやすい状況は継続しそうです。