それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は下落しての引けとなりました。ダウは朝方はゴールドマンの決算などを好感した買いが入り350ドル高水準まで上昇しましたが、買い一巡後は調整の動きが強まり、マイナス圏に転じての引けとなっています。住宅指標が悪化したことやアップルが来年の採用と支出を抑制といった報道が流れたことでリスク回避的な動きが意識される展開となっています。結局ダウは215ドル安の31072ドルでの引けとなりました。また、米国債利回りは上昇しての引けとなっています。米株の下落に伴い上値を抑えられる場面もありましたが、欧州債利回りの大幅上昇などを眺めてつれ高となりました。一方、ドルは軟調地合いとなっています。米国の大幅利上げに対する思惑が後退したことなどを背景に、ドルに対する買いの流れが巻き戻される展開となっています。ドル/円も上値を抑えられており、138円台前半での推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きとなるのではないでしょうか。祝日あけということで、先週末のダウの上昇などを織り込みつつの展開が予想されるところです。ドル/円が上値を抑えられている点に警戒感が残りますが、米株が底堅い動きとなっていることを背景に買われやすい地合いとなるのではないでしょうか。ただ、昨日の下落などが意識されて上値は重くなりそうで、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識されることもありそうです。また、為替相場では株式市場の堅調を受けて円がやや軟調となるのではないでしょうか。ドル/円の買い戻しの動きなどに修正の動きが意識されそうです。ドル/円は138円で支えられて138円台中盤へと持ち直すのではないかとみています。ただ、大きな動きにはなりにくく、様子見ムードが強まりそうです。