それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は大きく下落しての引けとなっています。FOMCとパウエルFRB議長の会見を受けて乱高下しましたが、最終的には米経済の先行きに対する警戒感や大幅利上げ継続に対する思惑などが意識されてリスク回避的な動きが強まる展開となりました。ダウは522ドル安の30183ドルでの引けとなり、安値圏での引けとなりました。また、米国債利回りは短期債が上昇し、長期債が下落する展開となっています。2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しており、リセッションに対する懸念が強まっています。短期債利回りの上昇を眺めてドルインデックスは上昇しています。一方、円はまちまちとなっています。ドル/円はドルインデックスの上昇を眺めて買われやすい地合いとなりましたが、クロス円はリスク回避的な動きが意識されて上値を抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が大きく下落する展開となりそうです。米株の軟調地合いを眺めてリスク回避的な動きが意識され、日本株にも売り圧力が強まる展開となるのではないでしょか。日米金利差の拡大に対する思惑からドル/円がさらに上値を追う可能性がありますが、市場全体のリスク回避的な動きは意識されるのではないでしょうか。ドル/円も堅調地合いとなる可能性が高そうですが、日中は伸びを欠くのではないかとみています。