それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は小幅まちまちでの引けとなりました。米国の利上げペースの減速に対する期待感が後退する中で売りの流れが強まる場面もありましたが、押し目買いなどに支えられて下げ渋り、ダウがプラス圏での引けとなりました。NASDAQなどはマイナス圏での引けとなりましたが、積極的に売り込む流れにはなりませんでした。ダウは1ドル高の33597ドルでの引け。また、米国債利回りは大幅下落となって引けました。10bp超の下落となっており、債券に対する買い意欲が強まっています。プーチン大統領が核戦争の脅威が高まりつつあるといった発言をしており、地政学的リスクの高まりなどから債券買い圧力が強まっています。こうした動きを受けてドルインデックスは上値を抑えられ、ドル/円もマイナス圏での引けとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が小幅に下落するのではないかとみています。ダウは小幅に上昇しましたが、ドル/円の上値の重い展開や地政学的リスクの高まりなどを受けて売りの流れが意識されるのではないかとみています。とはいえ、方向感は見えにくく、プラス圏に浮上する場面もありそうです。全体的には様子見ムードが強まる局面であり、東京市場でも小動きとなるのではないかとみています。為替相場はドルに対する売りの流れがくすぶりそうで、ドル/円もやや上値の重い展開となりそうです。136円台を割り込む展開となるかは不透明ですが、軟調地合いが意識されそうです。