それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は大きく上昇しての推移。英国の減税計画撤回を受けて金融市場の混乱に対する警戒感が後退しており、リスク志向の動きが強まりました。ダウは550ドル高の30185ドルでの引けとなっています。また、米国債利回りは短期債が大きく低下する一方、長期債は持ち直し基調です。英国債利回りが大幅下落となる中で米国債利回りも下げ幅を拡大する展開となりましたが、株高などを背景に長期債に対する売りが意識され、30年債利回りはプラス圏に浮上しました。また、ドルインデックスはポンドが大幅上昇となる中で上値を抑えられ、一時112を割り込む動きとなりました。しかし、ドル/円は日米金利差の拡大などが意識される中で上昇し、149円台での推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が大きく上昇しての推移となるのではないでしょうか。米株の上昇や円安基調を背景に買い優勢の流れが強まりそうです。前営業日の下落に対する調整の動きも意識されそうで、堅調地合いとなりそうです。また、為替相場はドル/円が149円台を維持することができるかがポイントとなりそうです。150円に到達する可能性は高まっていますが、状況としては調整の動きを入れながらといった流れになりそうで、一時的には149円割れといった動きになる可能性は高そうです。ただ、堅調地合いは維持されそうで、積極的に売り込む流れにはなりにくいでしょう。