FINANCE CONCIERGE

それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。

まず昨日の動きですが、米株はマイナス圏での引けとなりました。朝方は企業決算などを眺めて上昇する場面もありましたが、米国の金融引き締めに対する警戒感などから上値を抑えられる展開となっています。ただ、ベージュブックを受けて若干リスク回避的な動きが巻き戻され、ダウは下げ幅を縮小しての引けとなっています。米国債市場は利回りが大幅上昇となって引けています。次回の利上げに関しては75bpが既定路線となっていますが、その後も大幅利上げが継続するのではないかといった思惑が意識されています。米国債利回りの上昇を受けてドルは上昇し、ドルインデックスは113に迫る水準となっています。ドル/円も150円に迫ってきており、上値を拡大しています。ただ、クロス円はリスク回避的な動きが意識されてやや円買いとなっています。

こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上値を抑えられるのではないかとみています。米株に調整の動きが意識されたことを背景に、上値を抑えられるのではないでしょうか。ただ、手掛かり材料難から大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。また、ドル/円は150円に到達するかどうかに注目です。介入に対する警戒感があり、積極的に上値を拡大するかどうかは不透明ですが、日米金利差の拡大などから底堅い動きが意識されやすく、150円を突破も十分にあり得るでしょう。