それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は下落しての引けとなりました。ダウは朝方、前営業日終値を挟んでの動きとなりましたが、ブレイナードFRB副議長が近いうちに利上げ減速に移行することが恐らく適切、などといった発言をしたことを受けて買いの流れが強まり、一時200ドル超の上昇となりました。しかし、買い一巡後はここまでの上昇に対する調整の動きが意識されて売り圧力が強まり、211ドル安の33536ドルでの引けとなりました。引けにかけて下げ幅を拡大安値圏での引けとなっています。また、米国債利回りは上昇しての引けとなっています。利上げ減速に対する思惑は根強いものの、調整の動きなどが意識されて債券に対する売りが意識されました。一方、為替相場はドルに対する買い戻しが意識され、ドル/円が140円を挟んでの動きとなっています。一時140円台後半まで上昇しましたが、上昇一服後は上値を抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株が調整売りに上値を抑えられており、日本株もやや売り圧力が強まりそうです。ただ、前営業日の段階で300円安となったことから修正の動きも意識されそうで、積極的に売り込む展開にはなりにくいのではないでしょうか。ドル/円が持ち直していることも下値を支えそうです。そのドル/円ですが、140円を挟んでの動きが維持されるのではないでしょうか。やや下値の堅さが意識されそうですが、積極的に上値を拡大するといった展開にもなりにくいとみています。