それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は小幅まちまちとなって引けました。米国の金融引き締めに対する警戒感が根強く上値を抑える一方、中国経済に対する警戒感が和らいでいることが下値を支える展開となっています。ダウは結局3ドル高の33852ドルでの引けとなっています。また、NASDAQやS&P500は小幅に下落しての引けとなりました。全体的に様子見ムードが意識されており、週末の雇用統計に向けて方向感の見えにくい状況となっています。一方、米国債利回りは金融引き締めに対する思惑から上昇し、ドルインデックスも上昇しています。ただ、米株の上値の重い展開などから円に対する買い意欲が意識されてドル/円が小幅に下落しての動きです。ただ、為替相場も全体的には大きな動きにはなっていません。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。28000円を維持することが出来るかに注目です。ただ、ダウがプラス圏に浮上しての引けとなったことなどから日中は底堅い動きが意識されるのではないかとみています。様子見ムードから方向感の見えにくい流れが継続しそうで、前営業日の調整の動きを受けて28000円台での動きが展開される可能性も十分にあるでしょう。為替相場も大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。ただ、円に対してはやや買い優勢の流れが意識されており、ドル/円、クロス円ともに上値を抑えられるのではないかとみています。