それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株はまちまちでの引けとなっています。朝方は調整の動きが意識されて下げ幅を拡大する場面もあり、ダウが一時460ドル安となりました。しかし、売り一巡後は米国の利上げペースの減速に対する期待感などから買い戻しの動きが強まり、ダウはプラス圏に浮上しました。ダウは9ドル高の33743ドルでの引けとなり、下値の堅さが意識されている局面となっています。ただ、NASDAQなどは小幅に下落しており、全体的には様子見ムードが強まる状況ということが出来そうです。また、米国債利回りは短期債を中心に下げ幅を拡大しており、米国の金融政策に対する思惑などから債券買い圧力が強まる状況となっています。米国債利回りの低下を眺めてドルインデックスはやや上値の重い展開となっています。ドル/円は130円を割り込み、129円台半ばまで下落しました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均がやや上値の重い展開となるのではないかとみています。ダウの持ち直しなどを眺めて売り圧力が強まる展開とはなりにくいところかと思われますがドル/円の下落や前日の上昇に対する調整の動きなどが意識されやすいのではないでしょうか。ただ、リスク志向の動きが意識されやすい局面で、日中は下値の堅い動きからプラス圏での推移となる可能性もありそうです。また、為替相場はドル/円が下げ渋るのではないかとみています。ドルインデックスの下落に対する警戒感は残るものの、前日の下げに対する修正の動きなども意識されそうで、底堅い動きが展開されるのではないかとみています。