それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は上昇しての引けとなりました。朝方はFOMCを控えて調整の動きが意識され、ダウは504ドル安まで下落する展開となりました。しかし、FOMCやパウエルFRB議長の会見を受けて持ち直し、一時248ドル高まで上昇しました。その後は調整の動きもあり上値を抑えられましたが、結局6ドル高での引けとなりました。パウエルFRB議長の発言がハト派的といった見方が強まり、リスク志向の動きが展開されています。ただ、年内の利下げを否定したにもかかわらず、短期金融市場においては6月のピークから年末に50bpの利下げが織り込まれるなど、FEDと市場の乖離が大きくなっています。その点はやや懸念が残るところと言えそうです。また、米国債利回りは大幅低下となり、ドルも軟調地合いとなりました。ドル/円は129円を割り込んでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均がやや買われやすい地合いとなるのではないかとみています。ドル/円が大きく下落しており、警戒感は意識されるところですが、米株が下値の堅い展開となり、リスク志向の動きが意識されやすい状況です。FOMCを通過したことで買い安心感が強まることも考えられそうです。ただ、米雇用統計を控えていることもあり、その点では方向感を探る展開が継続する可能性もあるでしょう。積極的には動きづらいところとなりそうです。為替相場はドル/円が上値の重い展開が継続されそうです。米国の金融政策に対する思惑からドル売りの流れが意識されやすいところであり、ドル/円も上値を抑えられそうです。