それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は大幅下落となって引けました。パウエルFRB議長の議会証言を受けてタカ派的な金融政策に対する警戒感が強まり、リスク回避的な動きが展開されました。ダウは日中安値圏での引けとなり、574ドル安の32856ドルで引けました。一方、米国債利回りは2年債利回りなどが10bpを超す上昇となる一方、30年債利回りが下落しての引けとなり、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しました。市場に警戒感が強まる状況となっています。また、ドルインデックスは大幅上昇となって推移しています。ドルは主要通貨に対して上昇しており、ドル/円は137円台を回復しての推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が下げ幅を拡大するのではないでしょうか。ダウの大幅下落などを受けて売り圧力が強まりそうです。昨日の上昇に対する調整の動きも意識されそうで、下値を拡大する可能性も高そうです。また、為替相場はドル/円が137円台を維持できるかがポイントとなりそうです。ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円も底堅い動きとなりそうですが、上昇の勢いが急だったことから、調整の動きから137円割れといった展開も考えられるところでしょう。