それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は大幅下落となって引けました。バイデン大統領の予算教書で超富裕層や法人に対する課税強化などが嫌気される展開となり、リスク回避的な動きが強まりました。朝方はプラス圏での推移となっていましたが、ダウは543ドル安の32254ドルまで下落しての引けとなっています。米国債利回りが大幅低下となっていますが、米株に対する売りの流れが強まる局面となっています。米国債利回りは短期債利回りが下げ幅を拡大しており、2年債利回りは20bpの低下となっています。30年債利回りも低下していますが、下げ幅は限定的であり、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小する展開となっています。また、ドルインデックスは下落しての推移です。米国債利回りの大幅低下が意識されての動きであり、ドル/円は136円台前半まで押し込まれました。米株安を背景に、円は買われやすい地合いとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が大きく下落するのではないでしょうか。ここまでの上昇に対する修正の動きや、米株の大幅下落などが嫌気されて売り圧力が強まりそうです。また、為替相場ですが、ドル/円は136円台を維持できるかがポイントとなりそうです。状況としては上値の重さが意識されやすく、136円を割り込む可能性も十分にありそうです。米雇用統計を控えていることから、日中は様子見ムードが強まる場面もありそうですが、基本的には円買いの流れが意識されそうです。